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遺言を書いておけば、家族信託までしなくてもよいですか?

ケースによっては、家族信託も併せて検討した方が良いでしょう。

遺言は、(当然ですが)ご本人がご逝去して初めて効力が生じます。
そのため、例えばご本人が認知症になり、弁護士等の専門職が成年後見人に選任された場合、遺言が作成されていることを知らずに後見人が財産を処分してしまい、遺言内容が実現できなくなってしまうリスクがあります。たとえ弁護士が後見人であっても、遺言を作成しているか調査する権限は与えられていないからです。

※その他、成年後見制度を利用する場合の注意点はこちら

また、遺言はいつでも書き換えられますので、遠方の親族が財産目当てで判断能力の低下したご本人をけしかけて、全て自身に遺贈する遺言に書き直させてしまうリスクもあります(残念ながら、弁護士業務をしていると、このような事案にもしばしば出くわします)。

この点、家族信託であれば、生前から家族信託契約により財産を受託者に移転することができ(=相続財産からも外れます)、

後見人による財産処分や、判断能力低下後の書き換えのせいで、遺言での想いが実現できなくなってしまうことを回避することが出来ます。

また、家族信託を検討することは、大事に築いてきた家族の財産について、ご家族皆さんでお話しされる良いきっかけにもなります(「遺言を書いて」とは言い出し辛いのではないでしょうか?)。是非、検討してみてください。

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